ワキガの原因「アポクリン腺」とエクリン腺との違いは?

ワキガはアポクリン腺から分泌される汗が雑菌により分解されることで起こります。ワキガの臭いを治すためには、アポクリン腺と汗について理解することが助けになります。アポクリン腺について、もうひとつの汗腺であるエクリン腺との違いを見て行きましょう。

アポクリン腺の機能と役割

アポクリン腺はアポクリン分泌をする腺のこと。アポクリン分泌とは離出分泌とも呼ばれ、分泌する際に細胞の一部がちぎれて排出されることが特徴です。

アポクリン腺はワキの下や性器周辺、乳輪や耳など特定の部位に集中して存在し、アポクリン腺からの汗はフェロモンとして作用します。つまり、アポクリン腺はもともと臭いを発生させるためのものです。臭いは個体識別の重要な情報で、動物は本能的に自分とは違う臭いの相手を選ぶと言われます。これは遺伝子の偏りを防ぐためで、哺乳類の汗腺はアポクリン腺様式が基本です。

私たち人間は他の動物と違い、衣類をまとい言葉によるコミュニケーションをとることができます。体毛が退化したのと同様、アポクリン腺も減り、今では特定の部位にのみ残っていると考えられています。

エクリン腺の特徴と役割

特定部分に集中しているアポクリン腺に対し、エクリン腺は体全体に分布していることが特徴です。エクリン腺は漏出分泌腺とも呼ばれ、分泌される汗はわずかな塩分などを除きそのほとんどが水分です。そのため臭いはほとんどありません。

エクリン腺からの汗と細菌が分解しあうことで臭いが発生することもあります。しかし、エクリン腺からの汗は賛成のため雑菌は発生しにくく、この点もアポクリン腺との大きな違いです。

エクリン腺の主な機能は発汗による体温調節で、辛いものを食べたときの汗もエクリン腺からの汗です。つまり、エクリン腺からの汗は生理的な汗と言えます。

アポクリン腺・エクリン腺から出る汗の違い

アポクリン腺から出る汗は脂質やタンパク質を多く含み乳白色で、臭いの原因となります。ワキガはアポクリン腺からの汗が常在菌により分解されて発する臭いなのです。性徴ホルモンの影響を受けるアポクリン腺は、思春期に活発化することでワキガが気になり始めることが多いようです。

一方、エクリン腺からの汗に臭いはなく、汗臭くなりづらい酸性であることも特徴です。エクリン腺からの汗は「いい汗」とも呼ばれ、体温調節のための温熱性発汗や刺激の強い食べ物を食べたときの味覚性発汗など生理的な汗であることが特徴です。

では、冷や汗や脂汗と呼ばれる精神的な汗はどうでしょうか?実は、汗の臭いは成分により異なり、ストレスによる汗は臭いやすいと言われます。粘度も高く「脂汗」と呼ばれるのはこのためです。

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